TOKUが聴いてる音楽とは。
東京JAZZで盛り上がっている中、大御所たちが度々集まるエレクトリック神社に行ってみたらTOKU氏が来店していた。TOKUに挨拶すると、覚えてくれていたみたいで「久しぶり!元気?」と明るく話しかけて下さった。
そして、前から素朴な思いを抱いていた質問をしてみた。それは「普段どのような音楽を聴くんですか?」という質問だ。というのも、TOKUの音楽にはJAZZ以外にも様々な音楽要素を含んでおり、一体どこにルーツがあるのか、疑問に思っていたからだ。
すると、思いもよらない答えが返ってきた。
「色々聞いてるけど、最近はキューバの音楽が多いかな」
えぇ、キューバ?なんでキューバなんだろう。すかさず理由を聞いてみた。
「俺らの住んでる地球の裏側で、全然違う知性によって音楽が生まれているところが凄く興味深いんだよね」
初めはどういうことかよくわからなかったが、思い返せばとても腑に落ちる答えだった。
ジャズの故郷であるアフリカ人の文化は、アメリカという地でヨーロッパの文化と混ざり合ってきた。それによって、新しい音楽が今日までに創造されてきた。
しかし、アフリカとヨーロッパの融合は南アメリカでも行われている。そして両者の違いは一体なんなのか、たしかに興味深い。
様々な知に触れ、興味深い要素を取り出し、血肉にすること、これがTOKUの音楽を支えている要因の一つかもしれないと思った今日である。
最後にTOKUはこう話した。
「君も音楽を作っていけるんだから頑張ってね」
心の底から感謝の意が湧いたがうまく表現ができなかった。
よし、とりあえずキューバ音楽を聴いてみよう。
おわり。